aoakame2005-10-28


最近発売されたバーデンパウエルの晩年のライブDVD。
大物アーティストの晩年の映像って「おおっ!」という期待と「こんなになっちゃったのか。。」という寂しさのどちらかを味わうことになるんだけれど、これに関しては前者。


ソロ演奏を7曲とフルート・パーカッション入りトリオが11曲、あとはおまけのインタビューが収録されたお買い得なDVD。


パッケージの顔写真を見ると「おじいちゃんだなぁ」と感じてしまったけれど、演奏する姿は「SARAVAH」の頃と変わらなくってほっとする。「CORCOVADO」をはじめとしてジョアンのようなボサノバ弾き語りスタイルが多いのが意外。元々バーデンの歌って不思議なヘタウマ声だから年齢による変化幅が少ないのが幸いしてる気がする。


トリオ演奏の最後は「QUAQUARAQUAQUA」→「SAMBA DE BENCAO」と流れて多幸感が溢れて締まるんだけれど、この「SAMBA DE BENCAO」を聴いているとSARAVAHのバルーとのデュオが浮かんでくる。
例によって、中間部でブラジルの音楽家の名前が「A BENCAO ***」という風に連呼される。なぜか「ポールモーリア」の名が歌われそこで観客が盛り上がる。ヴィニシウスから始まってカルトーラ、ピシンギーニャ、ノエルホーザ、アリバホーゾ・・・エドゥロボ、シコ、エリゼッチカルドーゾ、ジョビンと歌われるのが聴き取れるのだけれど、ジョアンの名前が出てこないのが不思議。「SARAVAH」だと初めのほうにしっかり「ジョアンジルベルト」とピエールバルーは歌っているんだけどね。