取引先の窓口をしていた方がその会社を退社するということで、送別の意を込めて飲み会をすることになった。その会社は、数年前に大きな事件を起こし崩壊した某有名企業の関連会社。崩壊した本体ではないけれど100%子会社だから実質的には同じこと。


事件当時は担当してなかった(まだまだ若僧だったし)ので、一般に新聞やニュースで露出してた程度の情報しかなかったのだけれど、今回その内輪話を何回か聞くことになって「崩壊すべくして崩壊したんだなあ」と妙に納得してしまった。


事件発生時の経営トップの振る舞いが槍玉になりトリガーを引く形になったのだけれど、それ以前から多くの社員(もちろん全員じゃあないですよ)の仕事に対する姿勢みたいなものに問題があったように感じた。結果として、自分たちも仕事を失うことになったし、その中には命さえも失ってしまった人間も何人かいたようだし、話を聞いていると「なんて不幸なことなんだろう」と強く思う。


今回話しを聞かせてくれた人達は、もとのその企業への強い「思い入れ」を持って復活に向けて努力してきたのだけれど、結局その思いはかなわずに志半ばで自ら退社することになった。企業を構成する社員個人個人が自分の仕事に対して真摯に向き合ってないと、どんな大企業でも老舗企業でも有名企業でも何かのきっかけで簡単に崩壊しちゃうんだなあ、と思う。ちょうど飛行機が突っ込んだワールドトレードセンターのタワーみたいにね。


僕自身は今の会社に新卒で入ってもう8年目(!)で、未だに末永い忠誠心は持てずに過ごしているけれど、こういう話を身近に聞いてしまうと何だか複雑な気分になる。これからも会社への忠誠心なんか微塵も持てないけれど、少なくとも自分の仕事に対しては真剣に取り組まなきゃなと。。


ちょっとシリアスになってしまったけれどただの独り言ですので。ね。