[サッカー]

aoakame2005-05-28


夕方から渋谷シネカノンで映画「奇跡のイレブン 1966年北朝鮮VSイタリア戦の真実 」を観た。映画を観るのは、なにげに昨夏の「モロノブラジル」以来かもしれない。


66年イギリスW杯での北朝鮮チームについてのドキュメンタリー映画
当時の映像と現在(2002年?)の元メンバーのインタビューが交互に織り交ぜた構成で、時折今の北朝鮮の映像が交じってる。


02W杯の韓国と同様、強豪国イタリアを押しのけてベスト8に進出。結局は経験不足を露呈してエウゼビオ率いるポルトガルに敗れてしまう。現在ほどサッカーの世界が広くなく、そのうえ冷戦真っ只中だった当時には、極東アジア共産主義国のミステリアスな代表チームの躍進は(02W杯での韓国のベスト4に比べても)相当に衝撃的だったんだろうと思う。


諦めないメンタルと(それを具現した)「走る」という行為がサッカーには必要不可欠なものなんだろう、と思った。またそれと反して、欧州シーンを中心にクラブ・リーグが高度に発達している現在では、このような愚直に頑張るサッカーだけでの上位進出は難しいんだろうな、とも思った。


そして何より印象的だったのは、北朝鮮チームの宿営地だったミドルスブラの市民。3部リーグに落ちていた我が町のクラブと北朝鮮代表を重ね合わせて応援する姿が素晴らしい。(今のプレミアをTVで観てても思うことだけど)やっぱりサッカーの母国のサポーターはどこか違うなあと感じた。僕らは02W杯での韓国の躍進を(同じアジア勢として)素直に喜べなかったのに、冷戦当時の敵国の代表チームを素直に応援できたっていうのは本当に素晴らしいと思う。


別に映画らしい感動も与えてはくれないし、タイトルほどの何か衝撃的な真実を明かしてくれるわけでもないけれど、1つのドキュメンタリーとしてなかなか面白い映画。NHKスペシャルなんかを観る感覚でさらっと観ると良いんじゃないかと思う。(あとで気付いたけれど英BBCの番組だったみたいだね。なるほど。)




P.S.
最後に、東京がひさびさ勝ったね。(48日ぶり!!!)
大分まで行った人、間違いなく勝ち組だね。脱帽。。