aoakame2005-03-22


ブラジルのJAZZBOSSAないしJAZZSAMBAもののレコードは結構な枚数を持っているのだけれど、やっぱりタンバトリオは別格。
そのタンバトリオのピアニスト、ルイスエッサが後期エレンコから出したソロ作品の「PIANO E CORDAS Vol2」。

よくストリングスものは甘いかったり重かったりで避けてしまいがちだけれど、これは本当に素晴らしい。
グルーヴィーかつ流麗(!!)な弦をバックに、気品ある独特なピアノとアレンジが存分に味わえる。
「WAVE」とか「TRAVESSIA」といった有名曲も収録されているけれど、どの曲も「ブラジル」とか「ボサノバ」というジャンルを超越して、完全にルイスエッサオリジナルの音楽となっている。(ちなみにこの「WAVE」はすごく格好良いですよ。)
ムジカロコムンド2でも「格好いい音楽とはこういうものを言うのだろう・・」と絶賛されてるし。



フィリップスからVOL1も出ているようだけれど是非聴いてみたい。
残念ながら見たこともないけれど。きっと高いんだろうなあ。。





ついでに(タンバに比して比較的地味な扱いになりがちだけれど)、最近手に入れたジンボトリオの「DECISAO」もなかなか良かったので紹介します。
“+METAIS”ということで複数のホーンが入ったビッグバンドっぽい編成で、タンバ〜エッサとは違ったもっとずっとJAZZ的なイディオムでの、切れのある爽快な演奏が楽しめる。

ジャケも良いし、ここに収録されているミルトンの「SENTINERA」やエドゥロボの「PONTEIO」はスリリングでとても格好良い。





でも、ジンボの音楽ってずぶずぶ引き込まれてしまうような危険な香りがしないんですよね。
(分かりやすい例で言うと、ポールマッカートニーとジョンレノンの違いのように)
ただ、決して彼らを否定しているわけではなく、あくまで個人的な感覚の問題です。


いつも危うさのあるものばっかり聴いていたら疲れてしまうしね。