冬の陽射しとビートルズと

aoakame2006-01-08


暮れからずっとどんよりとした曇りが続いてたけれど、ようやく昨日から東京の冬らしい陽射しが戻ってきた。今住んでいる部屋は南向きなうえに南側には公園しかないので日中はとても暖かい。そんな冬の陽射しを受けながら聴くレコードを紹介したい。


僕の手持ちは圧倒的にJAZZが大半を占めているのだけれど、基本的にはJAZZは夕方以降の音楽だと思っている(当然例外もあるし、昼間に聴くこともありますが)のでパス。春から秋にかけてはブラジル音楽を掛けていることが多い。特に初夏にかけての日中に聴くカルロスリラ&ポールウインターなんかは最高に気持ちが良い。でも、この季節にはもう少し違った毛色のもの、ちょっとフォーキーな感じのもの、ロックっぽいものが聴きたくなる。そこで選んだのが以下の4枚。



THE BYRDS 「Mr. Tambourine Man」(1965/COLOMBIA)
  有名なディランの表題曲は最近まで何か自動車のCMソングにも使われてたよね?
  魚眼写真のジャケットも時代を感じさせてくれて好き。


・Gary Mcfarland&Co. 「Does The Sun really shine on the moon?」(1968/SKYE)
  美しいジャケットとそのままの素晴らしい音。ほんのり漂う孤独感が堪らない一枚。
  CDも再発されたしレコードも見つかりやすいので是非。


・LO BORGES 「LO BORGES」(1972/EMI-ODEON)
  履き古したアディダスのジャケットがこれまた◎。
  2nd「A VIA-LACTEA」の方が手に入りやすいし聴きやすいけれど、こっちも◎
  

・KENNY RANKIN 「SILVER MORNING」(1974/LITTLE DAVID)
  有名な割には未CD化の1枚。
  美しいヴォーカルとギターの音色とJAZZYなアレンジが素晴らしい。
  「HAVEN'T WE MET」をはじめに名曲、名演揃い。  



何気に掛けて聴いていた中でふと思ったのは、どれもビートルズの影響が大きい音楽だったなあということ。バーズは「RUBBER SOUL」や「REVOLVER」あたりのビートルズと同じ音だし、ゲイリーマクファーランドとケニーランキンなんかは「HERE THERE AND EVERYWHERE」や「BLACKBIRD」のカバーが収録されている。僕自身、古い音楽ばかり聴くようになったきっかけは中期のビートルズ(それこそRUBBER SOULとかREVOLVER)だった訳だし、きっとこの時代の音楽が性に合うんだろう。ポップだけれど乾いた音感で、すごく個人的で青臭さが残っている音楽。そして、彼ら本人達がどうだったかは(ゲイリーはともかく)分からないけれど、ほんのりとドラッグの香りが漂う音楽。


なんだか遡って改めてビートルズのレコードを聴きなおしてみたくなってしまいました。